魅せる! 超フォークロア 近藤雅樹ワールドの探検


近藤雅樹追悼企画実行委員会 企画・発行
大国正美・水口千里 編
発売:岩田書院(書店経由の注文は「神戸新聞総合出版センター」に)


2014年12月刊
A5判・382頁・上製本・カバー装
2300円 (税別)
「近藤雅樹氏(1951-2013、元兵庫県立歴史博物館主任学芸員、国立民族学博物館教授)は、2013年8月3日、自身が企画担当した特別展「渋沢敬三記念事業 屋根裏部屋の博物館 Attic Museum」のオープンを直前に急逝された。近藤氏は兵庫歴博学芸員時代から、兵庫県内にとどまらず全国をフィールドにした「女紋」「唐箕」「異界」などの研究で、新しい分野を開拓した。展覧会においても、博物館で「妖怪」や「遊び」を初めて展示テーマに取りげるなど、それまでになかった発想とアーティスティックな表現方法のもとで展示を“作品”として世に出し、高い評価を得ていた。
 また、民博に新進気鋭の民俗学者として迎えられたあとは、同博物館の根幹である資料「渋沢敬三コレクション」の再整理や研究に力を尽くす一方、シーボルトやモースが日本から持ち帰った日本資料についても大々的な調査を進めてきた。その他、「特許民具」研究や、民博初の移動博物館の実施に貢献するなど、新たな境地を次々と開く民俗学者、民具研究者として期待されていた。
 本書では、このような多岐にわたる近藤氏の研究を「近藤ワールド」として9つのテーマに分け、近藤氏自身のインタビューや遺稿でその背景や思いを示し、それぞれの分野に関係の深い研究者のコメントや論考(54本)で構成した。」(「はじめに」より)
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