女性と昔話

野村敬子著


2017年3月刊
A5判・280頁・並製本
1500円 (税別)
「昔話を聴くと、遠い時代の心の形を知ることが出来る。
國學院大學在学中に私は「説話研究会」の採訪旅行に参加して、昔話を研究対象として聴くことを学んだ。
昔話を語り・聴く、その伝承空間を学問という舟に乗せる営みによって、無形の聴覚文芸が輝きを発して迫ってきた。以来、六十年近く私の旅は、いつもその眩しい光源に向かっての歩みを続けることであった。(中略)
私は六十路も過ぎてから、國學院大學栃木短期大学の国文学科民俗文芸コース「口承文芸」「日本歌謡史」の講座を担当するご縁を頂いて栃木市通いをするようになった。ここに納めた論考は同短大國文學會誌『野州國文學』に「女性のフォークロア」の題で昔話の実感実証・伝承動態と女性たちの有機的な「声の習俗」を記した。」(本書「はじめに」より)
【主要内容】

周産期と口承文芸 −人生最初に出会うもの−

昔話の伝承と深化 −山形県北の瓜姫譚・「胡瓜姫ご」をめぐって−

女性のフォークロア(1) 子守歌の身体性

女性のフォークロア(2) 産屋の「桃太郎」

女性のフォークロア(3) 魚女房 煌く台所

女性のフォークロア(4) 女房という怪異

女性のフォークロア(5) 嫁姑・不幸なる話柄

女性のフォークロア(6)「成女戒」と「をとめ」 −口承資料から再び−

女性のフォークロア(7)「おんな・老い語り」の可能性

「口語り」の原風景 −竹富島・前新トヨさんの語り−

付:産屋の夜伽(平凡社『月刊百科』279 1986.1)

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