山村の生活史と民具
−古橋懐古館所蔵資料からみる−

西海賢二 著
(東京家政学院大学教授・古橋懐古館館長/1951年生まれ)
一般財団法人古橋会:発行
岩田書院:発売

2015年3月刊
A5判・426頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-912-4 C3039
4000円 (税別)
評者:井上隆男(『地方史研究』377  pp126-127  2015.10)評者:井上隆男(『地方史研究』378  pp92-93  2015.12)評者:八木橋伸浩(『日本民俗学』286  pp102  2016.05)
愛知県奥三河、飯田街道と美濃街道が交わり、古くから交通の要衝の地として栄えた稲武(いなぶ)(現豊田市)。そこにある「古橋(ふるはし)懐古館」は、18紀半ばより、この地の豪農「古橋家」が収集した歴史的にも文化財としても貴重な書画・骨董を数多く展示収蔵しているが、そのほかに、近世から昭和期にいたる民具も多数収蔵している。
本書では、その民具資料や、古橋家の誕生祝い・婚礼祝いの献立帳や、詳細な葬儀記録、参拝講の資料などをもとに、40年近く、稲武に通い古橋家の所蔵史料の整理にあたっていた著者(現 古橋懐古館館長)が、山村の生活史を描く。
巻末には、前館長・古橋千嘉子氏が整理した民具図録を収録する。
【主要目次】

刊行にあたって  (一般財団法人古橋会 理事長)古橋源六郎

序 章 山村の歴史と民俗的世界

第1章 人生儀礼
      産育/七夜祝儀帳/疱瘡見舞い/元服/
      婚姻/婚礼献立帳/葬制

第2章 年中行事
      概説/記録にみる年中行事

第3章 信仰 −在地講・参拝講を中心に−
      在地講/参拝講

第4章 生活の用具 −古橋懐古館収蔵民具図録の解説をかねて−
      住居/民俗知識/社会生活/生業/
      衣生活/生産/木地漆器/食生活

古橋懐古館収蔵 民具図録
      写真編 920点・129頁 目録編 10頁
      住居/人生儀礼/民俗知識/年中行事/
      社会生活/広告・商業/交通・運搬/
      衣生活/生産・生業/木地漆器/食生活

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