天狗党の乱と渡船場栗橋関所の通行査検

丹治 健蔵 著
(交通史学会顧問/1927年生まれ)


2015年4月刊
A5判・124頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-907-0 C3021
1800円 (税別)
「近世関東の関所研究については、これまで先人により多くの研究成果が蓄積されているが、江戸周辺の日光・奥州道中の利根川渡船場に設置された栗橋関所(房川渡中田関所)を直接対象とした研究はまだ少ないように思われる。そこで筆者は、幕末水戸天狗党の乱に際し栗橋関所ではどのように対応していたのか、幕府追討軍の通行と携行兵器の査検を中心として明らかにしてみたいと考える。」(本書「はじめに」より)
附論として、江戸周辺の渡し場や関所の女改めと鉄砲改めについての論考を収録。
【主要目次】

第一章 乱の勃発と天狗党の動向
 第一節 乱の勃発と経過
 第二節 軍用金の徴発と民衆の離反

第二章 関所の非常時体制と検閲の強化
 第一節 通行人・渡船場の取り締まりの強化
 第二節 古河藩士の関所警衛

第三章 幕府追討軍の兵器・軍需物資査検
 第一節 追討軍の通行と兵器の査検
 第二節 川船運漕の軍需物資査検

第四章 幕府追討軍の帰還通行と川船査検
 第一節 追討軍の帰還通行査検
 第二節 川船運漕の降参人査検

付 論 関東郡代の渡し場支配と関所の鉄砲改め
第一章 関東郡代の渡し場支配と女人通行
第二章 江戸周辺関所の鉄砲改め

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