民俗行事と庶民信仰
山形民俗文化論集2

菊地 和博 著
(東北文教大学短期大学部教授/1949年生まれ)


2015年3月刊
A5判・360頁・上製本・カバー装
4900円 (税別)
東北文教大学出版会:発行
ISBN978-4-87294-905-6 C3039
第1章では、数多い民俗行事の中から、山形県内全域にみられる小正月の火祭り行事をはじめとして、今は行われていない行事もふくめて取り上げ、全国的な比較分析を通じて地域社会における役割や意義を考察する。第2章以降は、山の神勧進、山寺夜行念仏や、オコナイサマなど家にまつられる神々を取り上げ、人びとの内面性・精神性に分け入って、県内外にわたり日常に深く根ざす庶民信仰を考察する。
【主要目次】

第1章 日常にみる民俗行事
 1 小正月の火祭り行事
 2 民俗行事を担う子どもたち −失われた日々から考える−
 3 サイの神祭り行事
 4 生業にまつわる民俗行事 −大江町の山間集落から学ぶ−

第2章 山の神勧進と山の神信仰
 1 山の神勧進の概況
 2 山の神勧進の地区別詳細記録
 3 山の神勧進の起源とその意味するところ
 4 山の神勧進に類似した山形県内の民俗行事
 5 山の神がもつ「作神」(農耕神)の役割
    −西川町大井沢の二つの民俗から−

第3章 鎮魂供養と山寺夜行念仏
 1 歴史にみる餓鬼仏・無縁仏の供養
 2 念仏信仰のあゆみ −山寺夜行念仏を考える基盤として−
 3 山寺夜行念仏と京都六斎念仏

第4章 家にまつられる神々
 1 オコナイサマとオシラサマ
 2 オシラサマ・オコナイサマにみる津軽ミコと庄内ミコ

【既刊】『やまがたと最上川文化』山形民俗文化論集1(東北出版企、2013年)

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