近世の伊勢神宮と地域社会

上野 秀治 編
(皇學館大学教授/1949年生まれ)

2015年3月刊
A5判・482頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-903-2 C3021
11800円 (税別)
2013年、編者の皇學館大学定年退職(2015年3月)を機に論文集を出すべく、「近世神宮地域史研究会」を立ち上げ、「近世伊勢神宮地域社会の研究」を統一テーマに掲げ、公開研究集会などを積み重ねてきた成果。
神宮文庫所蔵史料など関係史料を使った実証的な論文12編を収録。
【主要目次】 
 第一部 神宮と信仰の諸相
参宮をめぐる伊勢御師と美作・備前の道者達
 ―大永五年『御道者日記』に見える初穂の納付形態―
久田松和則
中世後期から近世初期における神宮建築工匠の精神的支柱
 ―「神役」「神慮之御事」としての大工職―
細谷 公大
中世末・近世初期の伊勢御師に関する一考察
 ―外宮御師宮後三頭大夫の越前国における活動を中心に―
千枝 大志
 
 第二部 国家権力と神宮
戦国期における吉田家と神宮 伊藤 信吉
伊勢神宮と織豊政権
 ―式年遷宮造替費用をめぐる動きから
三井 孝司
江戸時代初期山田奉行設置の意義 上野 秀治
日本の開国と伊勢湾の海防強化 松尾 晋一
 
 第三部 宇治・山田の御師と地域住民
近世前期における伊勢神宮外宮宮域支配と山田三方
 ―「宮中之定」をめぐって―
谷戸 佑紀
神宮御師の祠官的側面 ―丸岡宗大夫家を事例に 山田 恭大
近世伊勢神宮領氏神社の遷宮と村内組織
 ―松下村加木牛頭天王宮を事例として―
日比 敏明
近世宇治・山田の住民組織と「自治」
 ―宮川渡船の運営を通して
太田 未帆
橘守部と伊勢 ―荒木田久守との関係を中心に 浅川 充弘
 

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