民俗地図方法論

倉石 忠彦 著
(國學院大學名誉教授/1939年生まれ)


2015年2月刊
A5判・506頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-897-4 C3039
11800円 (税別)
民俗地図とは、民俗事象と地域空間との関係を知ることを目的にして作られた地図である。そのため、時には異なった複数の民俗事象や様々な性格を持った地図を組み合わせることもある。したがって、どこにどんな民俗事象が存在するかという特定地点と民俗事象とが分かちがたく結びついている民俗分布図とは、必ずしも同じものではない。
比較研究法が民俗学の研究法とされ、それが具体的には地図を用いた周圏論とされながら、その実態は、柳田国男の「蝸牛考」の段階からほとんど進んでいないように思われる。
本書では、全国図44、長野県図57、新潟県図14、神奈川県図9、その他の概念図8点、合計132点をもとに、文化事象としての民間伝承地相互の関係を明確にするだけではなく、生活を支える民俗文化を総合的に把握し、その空間的性格を通して日本の民俗文化の地域とのかかわりと変遷とを明らかにする。
【主要目次】 収録地図132点

第1章 民俗地図の意義
意義/前提と概念/民俗分布図と民俗地図/民俗語彙と民俗地図

第2章 年中行事と民俗地図
厄神とウマヒキ−事八日/夏の訪れを告げる花−卯月八日/
稲作と畑作のはざまで−半夏生/
タナバタ伝承の禁忌に見る地域性−七夕/ 茄子の伝承−盆行事/
長野県の風除け習俗−八朔

第3章 神と祭りの民俗地図
山の神の祭り−地域と層序の歴史/新潟県の道祖神信仰/
神奈川県の道祖神信仰

第4章 民俗地図の可能性
民俗分布図と地域区画/山名−呼称表現の形成/
民間伝承の分布から見た内陸文化の性格

付 長野県史民俗編 参考資料地図(抄)

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