近世手習塾の地域社会史
近世史研究叢書39
立正大学大学院文学研究科研究叢書

石山 秀和 著
(立正大学准教授/1969年生まれ)


2015年1月刊
A5判・364頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-894-3 C3321
7900円 (税別)
品切れ
八鍬友広(『日本歴史』812  pp137-139  2016.01)評者:菅野洋介(『地方史研究』383  pp135-137  2016.10)評者:松尾由希子(『日本教育史研究』35  pp131-138  2016.09)
「本書の研究課題は、近世の初等教育機関である手習塾(寺子屋)の考察を通じて、当時の「教育」のあり方を明らかにすることである。特に手習塾をめぐる村や地域における人々とのさまざまな関わり方、もしくは「教育」に対する考え方を検討課題としている。(略)より立場を明確にすれば、文字学習という事象が生まれた村や地域の実態の究明に主眼を置いている。(略)これまであまり研究対象とされなかった都市部(江戸)にまで踏み込んで考察している点でも、いままでの諸研究と大きな違いがある。」(序章より)
【主要目次】

序 章 手習塾にみる庶民教育研究の課題


第1部 江戸周辺農村の教育

第1章 手習塾の普及 −村落文化の視点から−

第2章 手習塾の普及と寺院 −熊谷地域を事例として−

補論1 戦後建立の筆子塚にみる「江戸」の「教育社会」

第3章 手習塾「尚古堂」の考察 −門人と教育内容の分析を中心に−

第4章 手習塾「安川舎」の考察 −手習塾の地域社会内での位置−

第5章 「大野塾」にみる江戸時代の教育文化

第6章 手習師匠の文化活動と地域社会


第2部 都市江戸の教育

第1章 幕末維新期における江戸東京の手習塾

第2章 天保改革期における幕府の「教育」政策と手習師匠

第3章 近世後期における江戸の「教育社会」と門人形成

第4章 手習師匠 曲亭馬琴

第5章 江戸の手習塾と年中行事

補論2 絵画にみる江戸の教育


結 語 近世における手習塾のあり方

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