神話の生成と折口学の射程 保坂 達雄 著 (東京都市大学名誉教授/1948年生まれ) 2014年11月刊 A5判・498頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-887-5 C3095 14800円 (税別) |
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日本の神話や歴史伝承はどのようにして創られてきたのか。 「このようなシャーマニズムに基づいた文学の信仰起源説は、言うまでもなく日本文学の発生を繰り返し問い続けた折口信夫の方法でもある。本書はこの方法に依拠することになるが、折口信夫その人とその学問について考察を加えることも、本書の課題の一つである。不世出の国文学者折口信夫とその学説形成過程の考究は、筆者のようにその学統に繋がるものの責務であると同時に、自身の研究を不断に問い直し続けることに繋がる。したがって、古代の文字テクストを読む行為と折口信夫を一つのテクストとして読み込む行為は、筆者にとっては車の両輪のようなもので、片方が脱輪したらまったく走行不能になってしまうようなことなのである。」(本書「序」より) |
【主要目次】 |
第一部 琉球第一尚氏の歴史伝承と信仰 |