武蔵上田氏
論集 戦国大名と国衆N

黒田 基樹 編
(駿河台大学教授/1965年生まれ)

2014年11月刊
A5判・292頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-886-8 C3321
4600円 (税別)
「上田氏は、室町後期から戦国前期においては扇谷上杉氏の宿老として存在し、戦国後期にはその庶流家が、武蔵松山城(吉見町)の城主となり、同城を中心とした松山領という領国を支配して、国衆として展開していった。この家系を松山上田氏と称している。松山上田氏は、扇谷上杉氏と小田原北条氏の抗争のなかで、松山城主となり、北条氏に従属して存続を果たすとともに、北条氏への従属を続けるなかで、松山領の国衆として展開するようになり、戦国末期に至っている。とくにその領国支配の内容については、戦国期国衆の特徴をうかがうことができるものとして、注目を集めてきていた。本書には、戦国期の武蔵上田氏の動向を理解するうえで重要な論考8本を収録し、巻頭に総論を付した。」(黒田「はしがき」より)
【収録内容】
総論・武蔵上田氏の系譜と動向              黒田 基樹
利根川宇平 「武州松山城主・上田氏について」
 (『年報後北条氏研究』創刊号、1971年)
藤木 久志 「東松山と上田氏」
 (『東松山の歴史 上巻』第5・6章、東松山市、1985年)
争乱の幕開け
 (南北朝の動乱と国人の動向/関東の内乱と鎌倉府の滅亡)
戦乱の世
 (比企戦国のはじまり/扇谷の重臣上田一族/北条氏「所領役帳」の下で/松山城の合戦/松山城主上田氏/松山領の町と市/比企岩付領の村々/松山城落城)
藤木 久志 「松山城主案独斎のこと」
 (『新編埼玉県史だより』資料編6、1980年)
新倉 善之 「両山九世日純と上杉氏」
 (『史誌』21号、東京都大田区、1984年)
梅沢太久夫 「松山城主上田氏の系譜と比企郡進出について」
 (『埼玉県立史跡の博物館紀要』創刊号、2007年)
梅沢太久夫 「武蔵松山城主上田氏と松山領」
 (埼玉県立歴史資料館編『戦国の城』、高志書院、2005年)
大島 宏一 「戦国大名後北条氏の武蔵松山進出」
 (『史叢』25号、1980年)
長塚  孝 「後北条氏と松山本郷/上田氏の松山本郷支配」
 (『新編埼玉県史 通史編2 中世』第4章のうち、1988年)

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