戦国・織豊期大名 徳川氏の領国支配
戦国史研究叢書12

柴 裕之 著
(東洋大学非常勤講師/1973年生まれ)


2014年11月刊
A5判・428頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-884-4 C3321
9400円 (税別)
評者:鈴木将典(『日本歴史』811  pp99-101  2015.12)評者:石渡洋平(『古文書研究』81  pp130-132  2016.06)評者:功刀俊宏(『白山史学』52  pp79-86  2016.05)
「[本書は]戦国時代に各地に地域「国家」が形成され、その存立の保持のため戦争を展開し、やがて中央権力のもとに、地域「国家」が統合(天下一統)されていく時期(戦国・織豊期)の大名権力としての徳川氏を検討するものである。[中略:本書では] 永禄三年五月の桶狭間合戦以降から天正年間の大名権力としての展開までを対象に検討する。」(本書「序章」より)
【主要目次】

序 章 本書の視角と構成

第一部 徳川氏の政治展開と領国支配
第一章 今川・松平両氏の戦争と室町幕府将軍
 補論1 室町幕府将軍足利義昭と徳川家康
第二章 武田信玄の遠江・三河侵攻と徳川家康
 付 論 長篠合戦再考 ―その政治背景と展開―
 補論2 武田氏の遠江侵攻と宇津山城
第三章 織田権力の関東仕置と徳川家康
第四章 徳川氏の領国支配と徳政令
第五章 豊臣政権の関東仕置と徳川関東領国
       ―本多忠勝の上総万喜入城を通じて―

第二部 徳川氏の領域支配と家臣・国衆
第一章 徳川氏の駿河河東二郡支配と松井忠次
第二章 三河国衆奥平氏の動向と態様
第三章 徳川氏の甲斐国中領支配とその特質
第四章 徳川氏の甲斐郡内領支配と鳥居元忠
第五章 徳川領国下の穴山武田氏
第六章 徳川氏の信濃国伊那郡統治と菅沼定利
 補論3 石川康輝(数正)出奔の政治背景

終 章 戦国・織豊期大名徳川氏の領国構造と支配
      ―惣「国家」の態様と展開―

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