サブカルチャー聖地巡礼 アニメ聖地と戦国史蹟 由谷裕哉 (小松短期大学教授/1955年生) 佐藤喜久一郎 (NPOひつじ大学理事長/1974年生) 著 2014年9月刊 A5判・204頁・並製本・カバー装 ISBN978-4-87294-882-0 C3030 2800円 (税別) 品切れ |
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「本書は、サブカルチャー作品で描かれた場所やそのモデル、ないしは作品と密接に関連する場所が、その作品のファンによって「聖地」と認識され、彼らが「巡礼」と称してその地を訪れるという文化現象に取り組むものである。なお、本書の共著者二人は、必ずしも専一とはいえないが、主要な専攻分野が民俗学(民俗研究)であるので、民俗学の観点からこの対象に取り組む、ということになる。 第1部では、アニメ聖地巡礼(英語では anime pilgrimage)、つまり特定のアニメ作品の舞台背景やそのモデルとされる場所・建造物などをファンが聖地と呼び、そこに巡礼と称して訪れる行為を対象とする。(中略) 第2部では、主に戦国時代を舞台設定とするゲーム、小説、アニメのキャラクターが関わる場所へのファンの旅行動が、対象となる。なお、ゲームに関しては、アニメの場合ほど当事者が「聖地」という語を使わない傾向がうかがえるが、アニメ聖地巡礼の方が先に(おそらくゼロ年代の前半頃に)用語として確立しており、それと類似したサブカルチャーに関わる文化現象という意味合いから、本書ではこの対象も聖地巡礼に含めて考えたい。(後略)」 (由谷「はじめに」より) |
【主要目次】 |
序 章 アニメ聖地巡礼と戦国史蹟巡礼を研究するために
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