サブカルチャー聖地巡礼
アニメ聖地と戦国史蹟

由谷裕哉
(小松短期大学教授/1955年生)

佐藤喜久一郎
(NPOひつじ大学理事長/1974年生) 著

2014年9月刊
A5判・204頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-882-0 C3030
2800円 (税別)
品切れ
評者:藤本頼生(『神道宗教』237  pp107-112  2015.01)評者:アンドリューズ・デール(『日本民俗学』282  pp127  2015.05)評者:今井信治(『宗教研究』383  pp178-184  2015.09)評者:岩鼻通明(『宗教民俗研究』24・25  pp107-111  2016.03)評者:今井信治(『宗教と社会』22  pp166  2016.06)評者:松山充宏(『北陸宗教文化』28  pp134-137  2015.03)評者:塚田修一(『三田社会学』21  pp137-139  2016.07)
「本書は、サブカルチャー作品で描かれた場所やそのモデル、ないしは作品と密接に関連する場所が、その作品のファンによって「聖地」と認識され、彼らが「巡礼」と称してその地を訪れるという文化現象に取り組むものである。なお、本書の共著者二人は、必ずしも専一とはいえないが、主要な専攻分野が民俗学(民俗研究)であるので、民俗学の観点からこの対象に取り組む、ということになる。
 第1部では、アニメ聖地巡礼(英語では anime pilgrimage)、つまり特定のアニメ作品の舞台背景やそのモデルとされる場所・建造物などをファンが聖地と呼び、そこに巡礼と称して訪れる行為を対象とする。(中略)
 第2部では、主に戦国時代を舞台設定とするゲーム、小説、アニメのキャラクターが関わる場所へのファンの旅行動が、対象となる。なお、ゲームに関しては、アニメの場合ほど当事者が「聖地」という語を使わない傾向がうかがえるが、アニメ聖地巡礼の方が先に(おそらくゼロ年代の前半頃に)用語として確立しており、それと類似したサブカルチャーに関わる文化現象という意味合いから、本書ではこの対象も聖地巡礼に含めて考えたい。(後略)」
(由谷「はじめに」より)
【主要目次】

序 章 アニメ聖地巡礼と戦国史蹟巡礼を研究するために


第1部 アニメ聖地巡礼             由 谷 裕 哉

第1章 生成する伝統としてのアニメ聖地巡礼
      −巡礼ノートから−(金沢市 湯涌温泉)

第2章 アニメ聖地に奉納された絵馬に見られる祈りや願い
      (茨城県 大洗磯前神社)


第2部 戦国史蹟巡礼             佐藤喜久一郎

第3章 おもてなし武将隊と戦国史蹟巡礼(埼玉県行田市 忍城)

第4章 博物館と新しい「歴史」ブーム(福岡県柳川市 立花家史料館)

終 章 サブカルチャー聖地巡礼の研究に向けて


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