ハレのかたち
造り物の歴史と民俗
岩田書院ブックレット歴史考古学系H20

笹原亮二(国立民族学博物館教授/1959年生)
西岡陽子(大阪芸術大学教授/1952年生)
福原敏男(武蔵大学教授/1957年生)著

2014年10月刊
A5判・112頁・並製本
ISBN978-4-87294-881-3 C1331
1500円 (税別)
評者:鈴木正崇(『日本民俗学』281  pp105  2015.02)評者:(あ)(『日本歴史』804  pp120  2015.05)
祭礼など、ハレの際に造られる飾りもの=「造り物」。その歴史と民俗の諸相。
みんぱくゼミナール「つくりもの−ハレのかたち・おもしろいかたち−」(2013.08.17 国立民族学博物館)の報告をもとに再構成し、「現行造り物行事一覧」を付す。
西岡は、造り物の歴史的展開・現状をもとにその類型を示し、笹原は、陶器や針金・野菜など日用品を素材として造られる「平田(島根県出雲市)の一式飾り」を、福原は、佐野(栃木県)・本庄(埼玉県)で、明治以降、昭和60年まで造られていた等身大の人形の事例を記す。
【主要目次】

ハレのかたち                           笹原 亮二
  モノと暮らし/
  ハレの展示/
  新しいハレの展示/
  造り物を作る/
  ハレのかたち、おもしろいかたち

造り物の諸相                           西岡 陽子
  造り物の類型/
  造り物の現状/
  造り物の歴史的展開/
  造り物の周辺

造り物は現地で作られる ―平田の一式飾を巡って   笹原 亮二
  造り物は面白い/
  平田の一式飾/
  宵祭りの品定め/
  見立や機智の造形という眼目/
  衆知の題目という眼目/
  状況や文脈への依存性/
  造り物の共同体/
  状況や文脈から離床した一式飾/
  祭の一式飾と祭以外の一式飾

等身大人形の造り物                      福原 敏男
  二つの造り物/
  佐野の飾物/
  本庄の人形師三代

現行造り物行事一覧                      西岡陽子編

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