日本宗教史研究の軌跡と展望 日本宗教史懇話会 編 2014年8月刊 A5判・196頁・並製本 ISBN978-4-87294-876-9 C3014 2400円 (税別) |
|
「(前略)本書で採り上げるサマーセミナー形式でおこなわれる研究会では、多数の研究者が集い活発に議論し、新たな研究成果を生み出してきた。伝統ある学会では、報告・質疑の時間も限られ、ややもすれば学会自体が形式化する学問分野もあるが、私たち日本宗教史を専門とする研究者は、こうした状況を絶えず乗り越えようと努力してきた。 また、世代や所属を超えた研究者の集まりは、色々な立場にある研究者の連携の幅を広げるとともに、権威にとらわれず、自由な発想で研究に取り組むことが目指されてきた。こうした営為のもと、ここ半世紀の間、日本宗教史の研究者は、研究テーマを深め、多様な視角からの研究を世に発信してきた。宗教史研究は、歴史学において各時代の重要な分野として位置付けられ、仏教学・民俗学・文学・美術史・建築史など隣接学問とも連携して、多彩な成果を出すことに務めてきている。また、何よりもサマーセミナーが、次々と現れる若手研究者の育成の場としても大いに機能してきたといえる。(中略) 本書では、単なる会の記録と回顧談にとどまらず、関係した主要な参加者に、そこで議論された内容、今後の研究課題など未来を指向した一文を御執筆いただいた。これをもって日本宗教史研究の軌跡と展望を考える機縁としたい。」 日本宗教史懇話会サマーセミナーの記録編集委員(原田正俊・宮ア健司・岡野浩二・佐藤文子) その質疑の濃密さと夜を徹しての議論で報告者を恐れさせた?セミナーの実態が明らかに。 |
【主要目次】 |
「日本宗教史研究会」サマーセミナー 1965年〜 |