戦国期の城と地域
甲斐武田氏領国にみる城館
中世史研究叢書26

山下 孝司 著
(山梨県韮崎市教育委員会/1957年生まれ)

2014年6月刊
 A5判・392頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-872-1 C3321
8900円 (税別)
山梨県内の城館跡の基礎資料が出て全体が通覧できるようになった状態をふまえ、第一部で、中世甲斐における城館の歴史認識を整理し、第二部では、戦乱を生き抜いた民衆を城との関わりで捉えた。続いて第三部で、戦国大名の領土拡大にともない大名領国の境界に位置した境目の城について論じ、第四部では、城郭の築造について、作法や、竹木の調達、職人といった観点から論じる。
城郭の歴史を、その城の存在する地域社会との関わりのなかで考察する。
【主要目次】

第一部 中世城館の歴史的立地
第一章 城の成立と展開
      ―概説甲斐国中世城郭史―
第二章 能見城防塁の歴史的立地
第三章 戦国期における「城」と「館」の概念

第二部 城と民衆
第一章 小規模山城をめぐる史的一考察
第二章 戦国大名武田氏の地域防衛と民衆

第三部 戦国大名の領域と城郭
第一章 甲駿国境における城郭
第二章 武田氏の信濃侵攻と城郭
第三章 岩殿城跡周辺の山城
第四章 奥三河の城と長篠の戦い
第五章 天正壬午の乱と諸城

第四部 築城と作法・竹木・職人
第一章 中世城館の築造
      ―「鍬立」「普請」「造作」にみる武田氏の城つくり―
第二章 城館と竹木
第三章 城館建築における材木調達と職人

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