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巫女・シャーマンと神道文化 日中の比較と地域民俗誌の視角から 高見 寛孝 著 (二松学舎大学・國學院大学兼任講師/1960年生まれ) 2014年6月刊 A5判・216頁・並製本・カバー装 ISBN978-4-87294-871-4 C3039 3000円 (税別) |
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本書は、佐々木宏幹のシャーマニズム論を取り込みながら、柳田國男から桜井徳太郎に至る巫女研究の学統を継承するものとしてまとめたものである。 第1章は魏志倭人伝を用いて、その中に登場する鬼道を媒介に、シャーマニズムと神道との関係を明らかにしようとした。 第2章〜第4章は、中国の民俗文化との比較を試みる。第2章では日中両国の古典をテキストとして、シャーマニズム研究の一環として憑霊文化を取り上げた。第3章は源氏物語に登場する六条御息所の生霊を遊魂現象のひとつとして捉え、こうした現象が日中両国の民俗文化の中に広く伝承されていることを確認し、脱魂現象との関係について論じる。第4章は奄美沖縄の来訪神信仰を分析し、他の神表象との関係について論じた。 第5章は、ひつとの地域社会における宗教文化複合の中に、宗教者と彼らを取り巻く依頼者としての地域住民との相互関係を、歴史的・機能構造論的アプローチから位置づける。 |
【主要目次】 |
序 章 シャーマニズム研究の可能性 |
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