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戦国大名宇都宮氏と家中
岩田選書◎地域の中世14

江田 郁夫 著
(栃木県立博物館/1960年生まれ)

2014年2月刊
 A5判・228頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-847-9 C3321
2800円 (税別)
評者:荒川善夫(『歴史と文化』23  2014.08  栃木県歴史文化研究会)
「下野国内に割拠した宇都宮氏などの戦国大名は、平安時代以来の伝統をもち、室町時代には「屋形」(有力大名)の地位を公認された、いわば守護大名とほぼ同等の存在だった。それが戦国時代を迎えて権力構造を大きく変容させていったわけで、戦国大名宇都宮氏がいかにして成立し、その後どのように変貌していったのか。本書では、戦国期地域権力に共通する一族・家臣団結合である家中をキーワードにして、戦国大名宇都宮氏の実態をあきらかにしたい。」(本書「はしがき」より)
【主要目次】

第一章 宇都宮家中の成立と展開
      家中の成立/
      宇都宮錯乱と塩谷孝綱/
      宇都宮家中の分裂/
      宇都宮家中の再編/
      あらたな家中の創出

第二章 宇都宮家中と笠間氏
      家中成立以前/
      一族の臣従/
      被官の形成

第三章 大永期の宇都宮家中
      猿山合戦/
      芳賀兵衛大夫と宇都宮城/
      内訌の展開/
      内訌後の宇都宮家中

 付論一 武力としての日光山 ―昌膳の乱をめぐって―
       日光山の武力/
       日光山座禅院主の出自/
       昌膳の乱をめぐって/
       昌膳の乱と天文の内訌

第四章 宇都宮氏の村落支配
      小宅家文書の概要/
      広綱壁書/
      宇都宮領村落の実情

第五章 元亀期の宇都宮家中
      皆川氏と宇都宮家中/
      岡本氏と宇都宮家中/
      皆川俊宗の乱の展開

第六章 宇都宮家中皆川俊宗の立場
      俊宗の生涯/
      細川家文書の皆川俊宗書状/
      那須文書の皆川俊宗書状/
      元亀三年の皆川俊宗

 付論二 豊臣秀吉が宇都宮で過ごした11日間
       宇都宮仕置後の日程/
       宇都宮滞在中の秀吉

第七章 豊臣政権下の宇都宮家中
      宇都宮領の太閤検地/
      宇都宮氏の知行高/
      宇都宮家中の変化

 付論三 宇都宮領太閤検地の施行過程
       宇都宮領太閤検地帳の原本/
       宇都宮領太閤検地帳の写本/
       宇都宮領太閤検地の施行過程

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