江戸湾防備と品川御台場
岩田書院ブックレットH17

品川区立品川歴史館 編

2014年3月刊
A5判・124頁・並製本
ISBN978-4-87294-846-2 C1321
1500円 (税別)
評者:小野寺香月(『ヒストリア』249  pp121-122  2015.04)
品川区立品川歴史館の特別展「品川御台場−幕末期江戸湾防備の拠点−」(2011.10.9-11.23) にあわせて開催された記念シンポジウム「江戸湾防備の拠点・品川御台場を考える」(2011.11.13) の記録をもとに構成。
文献史学・考古学の最新の成果。
品川台場だけではなく、大阪町奉行の役割や、鉄製砲の供給をした佐賀藩の製造・輸送の実態、さらには史跡の保存・活用まで論究。
幕末日本海防史研究の最前線を示す。
【主要目次】
品川御台場研究の新展開に向けて 柘植 信行
幕末期江戸湾防備の拠点・品川御台場の築造と地域社会 冨川 武史
  請負入札と大棟梁平内廷臣の築造差配/
如来寺元小屋の立地と役割/
明俵納入にみる元小屋と代官所の機能
 
台場の構築に用いられた木材を調べる 鈴木 伸哉
  なぜ出土した木材を調べるのか/
樹種を調べる/
木材を調べてわかったこと
 
ロシア船来航時における応接と大坂町奉行の役割 久 智広
  大坂における応接体制/
応接の開始と大坂町奉行のロシア人観/
江戸の下知と応接方針の転換/
大坂町奉行に付託された権限/
大坂町奉行の交渉姿勢/
蔵屋敷詰藩士の動員・削減
 
品川台場と佐賀藩 −鉄製砲の供給をめぐって− 本多 美穂
  長崎警備と幕末の佐賀藩/
公儀石灰火矢鋳立所/
製品の江戸への輸送/
江戸への再度の輸送/
品川台場への追加配備
 
史跡「品川台場」の保存と活用を考える 冨川 武史
  シンポジウム実施のねらい
 −発掘調査と兵庫・佐賀両地域の動きから/
御台場の撤去と埋没、残石の利用実態/
保存活用に向けて −第6台場の事例
 

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