日本近代史・茨城地域史研究をリードしてきた編者の大学退職を機に、茨城県域とその周辺地域を分析対象とした、近世後期から近代にいたる論考12編を、「政治と思想」、U「文化と人物」、V「地域と経済」の3部に分け、併せて、「特論」として、文化財や歴史資料の救済・保全活動についての論考を収録する。 |
|
【主要目次】 |
|
T 政治と思想 |
弘道館とその祭神 −会沢正志斎の神道思想− |
桐原 健真 |
京都守護職の創設前史
−会津藩主の幕政進出と水戸藩− |
門馬 健 |
橘孝三郎の「農本主義」再考
−<もうひとつの近代>への模索− |
菅谷 務 |
「経学」の終焉
−経学史編纂から見た「革命」と「維新」− |
井澤 耕一 |
|
|
U 文化と人物 |
「最後の将軍慶喜」の形成 |
久住 真也 |
「擬似宗教国家」としての近代日本とキリスト教 |
桐原 邦夫 |
近代日本におけるキリスト教の地域的展開
−フレンド派宣教師ガーニー・ビンフォードの活動を通して− |
佐藤 教行 |
日本美術院の五浦移転における地域文化史的意義 |
清水恵美子 |
農本主義者横尾惣三郎と農民運動家の接点
−渋谷定輔と賀川豊彦を中心に− |
黒川 徳男 |
|
|
V 地域と経済 |
近江商人竹村家の経営
−近世後期から明治期を中心に− |
岩下 祥子 |
明治期福島県における燐酸肥料技術普及と肥料商の活動 |
市川 大祐 |
茨城県における自作農創設維持事業 |
田中 淳 |
|
|
特論 |
東日本大震災と文化財・歴史資料の救済・保全活動 −茨城史料ネットの活動から− |
高橋 修 |
|
|
|
|
|