岡山藩の寺社と史料 近世史研究叢書37 別府 信吾 著 (元 岡山県立高校・図書館・記録資料館勤務/1943年生まれ) 2013年12月刊 A5判・308頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-840-0 C3321 6900円 (税別) |
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「岡山藩と寺社、ということで直ちに想起されるのは、池田光政による寛文期の排仏政策、また神社整理政策であろう、これについては周知とも言えるが、今もなお詳細な検討が続いている。しかし反面、それ以後の近世期全般の動向について論じられることは、これまでほとんどなかった。本書は、その寛文期以後を対象とするものだが、その際、宗教権威に対する岡山藩の姿勢を軸に見て行く。それは、対仏教と対神道では対照的であった。 (中略)以上、本書は、寛文期に始まる岡山藩領寺社のあり方がその後に及び、他領とは異なる様相を見せることを、宗教権威に対する姿勢を中心に検証する。 岡山藩の史料については、…依拠した池田家文庫個々の史料の紹介に止まらず、その書誌事項にも踏み込んだ言及を行い、…また、寺社史料をつうじて見えてくる、池田家文庫の一面にも言及する。」(本書「序」より) |
【主要目次】 |
第1部 在地寺院と本山・領主 |