強固な中央集権的文臣官僚支配を貫いた社会に、地域・地方という問題があったのか。
日中米の研究者に、中国史以外の研究者も交えて、多角的に論究。 |
|
【主要目次】 |
|
序 説 専制国家と地域 |
伊原 弘 |
|
第T部 地域史研究の視座 |
日本の宋代「地域」史研究が具有する「足枷」
−視点と史料の問題− |
須江 隆 |
宋代地域社会の概観
−1950年以降の欧米における研究と文献分析− |
ハリエット・
ズンドファー
(吉田真弓 訳) |
|
第U部 地域史研究の実際 |
<地域社会の実像> |
地方都市を囲む地域社会
−南宋時代の台州を事例に− |
伊原 弘 |
宋代における紹興新昌県社会の変容と地方史の紡がれかた
−「石家風水」伝承を手がかりとして− |
山口 智哉 |
分権統治下における在地社会と広域地方
−宋代四川を中心として− |
陳 松 (津坂貢政 訳) |
<帝国のなかの地域像> |
|
地域講学から王朝の学びへ
−「学」としての朱子学の形成をめぐって− |
市來津由彦 |
南宋の民事裁判 −地域性か、超地域性か− |
柳 立言 (山口智哉 訳) |
<地域研究の史料> |
|
刻石された地域の言説
−寧波の民間信仰の世界を探る− |
須江 隆 |
ボトムアップとトップダウン
−中国史における地域史(ローカル・ヒストリー)について− |
ピータ・ボル
(高津 孝 訳) |
|
第V部 地域史研究の比較 |
地域史の射程と課題 −日本史の立場から− |
河西 英通 |
中世末期イタリアの地方領域国家と地域エリート
−比較史の観点か地域エリートのあり方を考える− |
徳橋 曜 |
|
|
|
|
  |