2012年8月26日に埼玉県立嵐山史跡の博物館において開催された「中世史研究の歩み−サマーセミナー50周年によせて」というシンポジウムの成果に、50回の開催記録を収録。
「日本中世史に関わる史学史・学説史・研究史を多様な観点から検証することで、中世史研究の到達点や問題点を見定め、その中から今後の方向性や可能性について展望したい。そして、研究が展開する上でサマーセミナーが果たしてきた意義や役割についても検討を及ぼすことで、サマーセミナーの史学史的評価を試み、サマーセミナーを含めた中世史研究に関わる様々な成果と課題の所在を、世代や地域を超えて研究者間で共有し、理解を深め合う機会にしたいと考える。」(「刊行にあたって」より) |
【主要目次】 |
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中世史研究の歩みを考える ―刊行にあたって― |
下村周太郎 |
中世史サマーセミナーの歩み
―第一期(1回〜10回)― |
峰岸 純夫 |
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第1期サマーセミナー概要/
サマーセミナーで何が語られ、私自身は何を得たか |
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<地域を考える>
中世史における「アジア」 |
村井 章介 |
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戦後の研究の「鎖国的」傾向/
「日本文化」の本質主義的理解
境界論と地域論/
〈地域〉と国家の視点 ―学説史の展開― |
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地域史研究の可能性 ―荘園・都市・城をめぐって |
二木 宏 |
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荘園(農村)現況調査/
都市研究の変遷と課題/
中世遺跡の保存運動/
城郭 |
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<方法を考える>
史学史研究の現在
―東北中世史の開拓者大島正隆を中心として |
柳原 敏昭 |
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大島正隆とは/
歴史学と民俗学/
人と人とのつながり |
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中世史研究と現代社会 ―「暴力」の制御をめぐって |
清水 克行 |
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近代・現代・中世日本の復讐観/
法然の「敵討ち」をめぐって |
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あとがき |
竹井 英文 |
中世史サマーセミナー開催記録 |
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