日本中世史研究の歩み
中世史サマーセミナー50周年記念シンポジウム報告集
岩田書院ブックレット:歴史考古学系H15

第50回中世史サマーセミナー実行委員会編

2013年5月刊
A5判・132頁・並製本
ISBN978-4-87294-800-4 C1321
1600円 (税別)
2012年8月26日に埼玉県立嵐山史跡の博物館において開催された「中世史研究の歩み−サマーセミナー50周年によせて」というシンポジウムの成果に、50回の開催記録を収録。
「日本中世史に関わる史学史・学説史・研究史を多様な観点から検証することで、中世史研究の到達点や問題点を見定め、その中から今後の方向性や可能性について展望したい。そして、研究が展開する上でサマーセミナーが果たしてきた意義や役割についても検討を及ぼすことで、サマーセミナーの史学史的評価を試み、サマーセミナーを含めた中世史研究に関わる様々な成果と課題の所在を、世代や地域を超えて研究者間で共有し、理解を深め合う機会にしたいと考える。」(「刊行にあたって」より)
【主要目次】
中世史研究の歩みを考える ―刊行にあたって― 下村周太郎
中世史サマーセミナーの歩み
 ―第一期(1回〜10回)―
峰岸 純夫
  第1期サマーセミナー概要/
サマーセミナーで何が語られ、私自身は何を得たか
 
<地域を考える>
中世史における「アジア」

村井 章介
  戦後の研究の「鎖国的」傾向/
「日本文化」の本質主義的理解
境界論と地域論/
〈地域〉と国家の視点 ―学説史の展開―
 
地域史研究の可能性 ―荘園・都市・城をめぐって 二木  宏
  荘園(農村)現況調査/
都市研究の変遷と課題/
中世遺跡の保存運動/
城郭
 
<方法を考える>
史学史研究の現在
 ―東北中世史の開拓者大島正隆を中心として

柳原 敏昭
  大島正隆とは/
歴史学と民俗学/
人と人とのつながり
 
中世史研究と現代社会 ―「暴力」の制御をめぐって 清水 克行
  近代・現代・中世日本の復讐観/
法然の「敵討ち」をめぐって
 
あとがき 竹井 英文
中世史サマーセミナー開催記録  

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