津軽の近代と外国人教師

北原 かな子 著
(青森中央短期大学教授/1959年生まれ)

2013年4月刊
A5判・160頁・並製本
ISBN978-4-87294-799-1 C1021
1400円 (税別)
評者:「あ」氏(『日本歴史』786「新刊寸描 2013.11)
津軽地方と西洋文化のかかわりは、東奥義塾を中心に展開した。
東奥義塾は、明治5年11月、弘前に設立された私立学校で、旧弘前藩学校の体制をほぼそのまま引き継ぎ、洋学中心の教育を行った。
その中心となったのが、開学から明治13年まで在職した5人の若き外国人教師であった。なかでも3代目に来日したジョン・イング(在任期間1874.12-78.3)は、その在任期間の長さと、与えた影響の大きさから、特筆される。
本書は、外国人教師と生徒との心あたたまるエピソードを交えながら、明治初期の津軽と、ジョン・イングらの出身地アメリカ中西部との、草の根的な日米交流の歴史を、アメリカで新たに発見された史料などをもとに、描く。
重要な日記史料は、日米対訳で紹介。
【主要目次】

プロローグ 津軽の歴史と文化

PartT 東奥義塾と外国人教師
  東奥義塾とは
  5人の外国人教師
  アーサー・マックレーと明治7年の津軽

PartU ジョン・イング夫妻と津軽
  ジョン・イングの人物像
   イングの着任/
   イングの自筆書簡から/
   イングの報告書/
   イングの寄贈書
  ジョン・イングの貢献
   東奥義塾の教育/
   天皇巡幸とジョン・イング/
   海外留学生/
   イング婦人と女子教育/
   晩年のイング

エピローグ リンゴ伝説の意味するもの

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