相馬・双葉の原風景
―福島県浜通りの歴史と民俗―

大迫 ( おおせこ ) 徳行 著
(元福島県民俗学会会長/1935-2011)

2013年4月刊
A5判・288頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-795-3 C3039
6900円 (税別)
著者は、国学院大学卒業。福島県内の高校教諭を退職後、東北福祉大学の非常勤講師として民俗学を教え、福島県民俗学会会長・相馬市史編纂委員会委員長を歴任。磐城民俗研究会の活動をささえていた。
本書は、その氏の遺稿をまとめる。
1971年2009年に発表された多くの論考のなかから13編を選び、T「相馬中村藩の歴史・文化」、U「相双の民俗」、に大別して収録した。
歴史・文化編では、中村藩の歴史のほか、藩主昌胤の和歌の研究から、相馬市内の文学碑の調査におよぶ。民俗編では、葉山信仰をはじめとする民俗宗教に目を向け、修験関係史料の紹介をする。
【主要目次】

はじめに −大迫徳行先生の学問と為人−          岡田清一

T 相馬中村藩の歴史と文化
<歴史>
相馬中村藩の歴史
相馬中村藩の天保飢饉と二宮仕法
富田高慶と二宮仕法
相馬中村藩の地誌
<文化>
相馬貞胤の女お亀ノ方と昌胤
相馬昌胤の文学
松川と文学
相馬恕胤と和歌所打它家と
相馬中村藩の「能楽」

U 相双の民俗
<民俗の諸相>
阿武隈山中の葉山信仰
相馬中村藩、羽黒派修験本司「日光院」の消長
東照権現(壇)と御塚権現と
浜降り神事考 −日吉神社の浜降り神事を軸として−
<修験の諸資料>
万蔵院のこと
山王院のこと
邑岡聖「湯殿三山鳥海山参詣道中日誌」

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