地租改正と割地慣行 近代史研究叢書20 奥田 晴樹 著 (立正大学教授/1952年生まれ) 2012年10月刊 A5判・482頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-769-4 C3321 7900円 (税別) |
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「本書は、地租改正と割地慣行の歴史的連関を、法的制度と社会的実態とを照合しつつ考察し、わが国の近代的土地所有における所有と用益の実相の一端を垣間見ようとする試みである。(中略)具体的には、旧加賀藩領とそれを継承した石川県域を主なる検証の場として、近世以来の割地慣行が、地券調査―地租改正―地押調査などの一連の事業過程、さらにはそれによって構築された近代的土地所有の法的外被の下での土地用益の社会的実態を一貫して制約している歴史的事実を検出した上で、その歴史的意味を解読しようとしている。」(「まえがき」より) 「地割:割地とも。通常は近世の土地割替制度。…村民の所持地の均等利用や年貢負担の平均化のための慣行で、加賀・能登・越前の碁盤割、…などが著名」(『角川日本史辞典』) |
【主要目次】 |
第1編 地租改正と近代的土地所有 第2編 地租改正と割地慣行 |