木曽御嶽信仰とアジアの憑霊文化

菅原 壽清 編
(足利工業大学客員教授/1943年生まれ)

2012年10月刊
A5判・494頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-768-7 C3039
12800円 (税別)
編者の古稀を機に、シャーマニズムをより広く「憑霊文化」として捉え、木曽御嶽信仰、なかでも御座儀礼を中心に、アジアまで視野にいれた論考17編を収録する。
【主要目次】 
刊行に寄せて 佐々木宏幹
木曽御嶽信仰研究の回顧・現状と課題 宮家  準
 
 T 木曽御嶽山の御座儀礼  
東海地域の御嶽講と御座儀礼 小林奈央子
木曽御嶽の御座儀礼 菅原 壽清
御嶽講における「行法」小考 中山  郁
「御座」について
 ―関東一心講系の伝承に基づいて
深瀬 央道
御座と中座
 ―今井善一郎『巫女見聞記』の世界
時枝  務
 
 U 御嶽の周辺
開山覚明の事績と神格化について
 ―覚明講と覚明信仰の変遷
関  敦啓
御嶽神明社と岩手神明講
 ―東北地域の木曽御嶽信仰の一事例
佐藤 一伯
関東における木曽御嶽講の現在
 ―講の系統と形態について
牧野 眞一
大雄山の道了尊と御嶽行者 渡部 正英
近世後期の御嶽講と仏教 ―尾張を中心に 石黒 智教
木曽御嶽信仰の地域的展開 ―西国を中心に 西海 賢二
木曽御嶽の三笠山信仰 菅原壽清
小林奈央子
神楽の中の巫者 鈴木 正崇
 
 V アジアの憑霊文化
韓国神巫の地域的様相
 ―憑依霊としての死者を通して
川上 新二
中国雲南省白族の巫師たち 岡部 隆志
シャーマンの視線  ―日本人と中国少数民族イ族の死者の世界をめぐって 遠藤耕太郎
伝統的社会におけるシャーマン
 ―日本と雲南のシャーマンを比較して
菅原 壽清

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