花祭りの起源
死・地獄・再生の大神楽

山崎 一司 著
(元 愛知県富山村教育長/1939年生まれ)

2012年6月刊
A5判・252頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-754-0 C3039
5400円 (税別) 品切れ
評者:久保田裕道氏(『儀礼文化ニュース』186  2012.9)評者:久保田道裕(『民俗芸能研究』57  pp29-42  2014.09)
奥三河の花祭りは、折口信夫・早川孝太郎・本田安次など、早くから多くの研究者を魅了してきた。では「花祭り」とは、どのような祭りなのか。それは未だに誰も明確に答えることはできないでいる。本書は、地元に生まれ育った著者が、その起源を求め、天正9年(1581)『御神楽日記』の記録をもとに、永年にわたる研究成果をまとめたものである。
【主要目次】

第1章 霜月神楽と修験道
 1 三遠南信地域の霜月神楽
 2 修験の土着と神楽の創出
 3 羽黒山秋の峰入りと修験道の宗教思想

第2章 大神楽の概要
 1 大神楽の伝承と史料
 2 大神楽の実修と祭場・祭具
 3 大神楽の構成と次第
 4 大神楽の日程と費用

第3章 大神楽の展開―初日
 1 『御神楽日記』初日における〔神招ぎ〕の次第
 2 『御神楽日記』初日における〔神遊び〕と〔演能〕の次第
 3 『御神楽日記』初日における〔生れ清まり〕の次第
 4 『御神楽日記』初日における〔神返し〕の次第
 5 大神楽初日の次第と〔生れ清まり〕の宗教的意味

第4章 大神楽の展開―本祭
 1 『御神楽日記』本祭における〔神招ぎ〕の次第
 2 『御神楽日記』本祭における〔神遊び〕と〔演能〕の次第
 3 『御神楽日記』本祭における〔浄土入り〕の次第
 4 『御神楽日記』本祭における〔神返し〕の次第
 5 大神楽本祭の次第と〔浄土入り〕の宗教的意味

資料再録
 辻 紋平「三河北設楽の村々で行はれた神楽に就いて」(昭和3年)

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