古河公方と北条氏
岩田選書◎地域の中世K

黒田 基樹 著
(駿河台大学教授/1965年生まれ)

2012年4月刊
A5判・198頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-748-9 C3321
2400円 (税別)
「本書は、古河公方足利氏と北条氏の関係を扱った小論を集成したものである。
 第T部は、文字通り古河公方と北条氏の関係を直接扱ったものにあたる。第U部は、北条氏による古河公方との関係や公方領国支配において、重要な役割を果たした御一家衆・宿老や地域支配を取り上げたものである。第V部は、公方領国の周縁に存在し、公方奉公衆から自立的な国衆へと展開した、下野・上野桐生の両佐野氏の動向を扱ったものである。
 古河公方の存在については、近年では一般にも認識されるようになっているが、手軽に手にできる書物はみられていない。本書で扱っているのは、北条氏との関係がみられた戦国後期におけるものが中心になっているが、それでもその時期における古河公方の動向について、基本的に把握することができるものになっているものと思う。」(あとがきより)
【主要目次】

 T 古河公方と北条氏
第一章 北条氏と古河公方の取次関係
第二章 足利義氏と北条氏
 付論 北条氏康息女円桂宗明について
第三章 関東の戦乱と公方領国
第四章 栗橋城主野田氏の没落

 U 公方領国と北条氏の地域支配
第五章 北条氏照とその領国支配
第六章 北条氏と葛西城
第七章 北条氏と河越
第八章 北条氏繁と飯沼城

 V 公方領国周辺の国衆
第九章 戦国時代の佐野氏
第十章 桐生佐野氏の展開

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