琉 球 弧
−海洋をめぐるモノ・人、文化−
歴博フォーラム 民俗展示の新構築

国立歴史民俗博物館+松尾恒一 編
(国立歴史民俗博物館教授/1963年生まれ)

2012年3月刊
A5判・320頁+カラー口絵8頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-745-8 C3339
3200円 (税別)
評者:エバレット・ブラウン(『歴博』180  2013.09)
民俗展示室のリニューアルオープンに向けて、日本列島最南端の文化を民俗展示としていかに取り上げ、紹介するか。その問題意識のもとに開かれたフォーラム・シンポの記録。
【主要目次】 
日本文化の中の琉球弧 小熊  誠
T 大陸・東南アジアとの交流と現在
東アジア世界における八重山地方の民俗
 −祭祀儀礼を中心に−
石垣 博孝
沖縄と中国福建の中元節・お盆の異同 何   彬
〔コラム〕海の向こうの端午節、海を渡った端午 王   媛
八重山諸島の先史時代 島袋 綾野
 
U 島嶼をめぐるモノと人
海域交流史からみた琉球弧
 −ヒト・モノ・海事信仰の伝播をめぐって−
真栄平房昭
近世琉球の生業と島産品 得能 壽美
豊かさの原点が「市場」経済にはみえる
 −戦後奄美における市場の形成−
三上 絢子
〔コラム〕島はいつも青春
 −民俗研究映像『黒島民俗誌』の上映会に際して−
篠原  徹
 
V 島嶼の生活と祈り−神女の琉球弧−
奄美の宇宙
 −昭和30年代の民俗調査から−
ヨーゼフ・クライナー
〔コラム〕祈りと感謝の力 −奄美大島のノロ− 西田テル子
混沌と秩序の神語り
 −トカラ列島悪石島のヒチゲー伝承−
川崎 史人
石垣島の女性宗教者と地域の現在 澤井 真代
東シナ海周辺地域における「聖母」としての媽祖信仰 本間  浩
 
W 龍船競争の東アジア
西表島の稲作儀礼と龍船競争
 −沖縄・中国の比較民俗に向けて−
松尾 恒一
1945年前後の台湾における端午の龍舟競漕−清領、日本統治時代から国民政府による変貌− 黄 麗 雲
古代中国の龍船とその展開 荒見 泰史
映像解説  
 
特別付録 DVD
『沖縄西表島 祖納稲の祭り/干立の節祭』
11分×2作品
5か国語字幕(日・英・韓・中繁・中簡)
 

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