アメリカ民俗学
−歴史と方法の批判的考察−

 小長谷英代・平山美雪 編訳

2012年3月刊
A5判・334頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-738-0 C3039
9500円 (税別)

近年の議論の動向をとらえるべく、特に1990年代以降に発表された論文6編を収録る。
いずれも今日の民俗学において主要な役割を果たしてきた民俗学者による論文である。
【主要目次】
 第1部 批判的歴史
民俗学におけるロマン主義ナショナリズムの幻影
  ロジャー・D・エイブラハムズ 1993
    学問創設の伝説/
    ジャンルとロマン主義の政治/
    収集、収集品、分類法/
    フォークと関連の共同体/
    フォークというラベルの代償/
    そして、結論
民俗学の危機
  バーバラ・カーシェンブラット-ギンブレット 1998
    学問性/
    民俗学の運命/
    誤解の先祖返り/
    喪失の詩学/
    民俗学的幻想からの覚醒/
    民俗学の聖典的主題/
    二つの口承性
 第2部 研究テーマ
口承伝統研究におけるパフォーマンスの民族誌
  リチャード・バウマン ドナルド・ブレイド 1998
    方向づけ基礎理論/
    二篇のコリード/
    オールド・チーフ釣りに出掛ける
物質文化
  ヘンリー・グラッシー 1999
    方法論/
    時間の中のテクスト
 第3部 今日の論点
集  団
  ドロシー・ノイズ 1995
    フォークの新たな視点に向けて/
    ネットワーク、伝達、境界線引き/
    社会的ネットワーク理論/
    分離性/
    統合性/
    カプセル化/
    共同体、想像され演じられる/
    ネットワークと共同体の調停
民俗学の学問領域化
  チャールズ・L・ブリッグズ 2008
    学問的戦略としての境界設定/
    学問的戦略としての理論の境界横断/
    民俗学における境界設定と理論に基づくヒエラルキーを超えて
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