「本書は、2011年10月開催の法政大学第27回多摩シンポジウム「文化遺産の保存活用とNPO―新しい担い手たちとその課題―」で行われた基調講演、基調報告、パネルディスカッションを編集して収録したものです。
今回のシンポジウムの企画にあたっては、私たちの身近にある文化遺産(文化財)の保護とNPOとの関わりに焦点をあて、まず文化遺産の保存活用に対し「新しい公共」を担うNPOという観点から考察し、同時に「新しい公共」が展開される「場」(今回の場合は、「史跡」)について 生成過程を通して公共対象となってきている状況を明らかにすることにしました。
基調講演、基調報告では前述の視点からのレクチャーが行われ、ついでそれらを踏まえたパネルディスカッションでは、新しい公共を担うNPOの現状と当面する課題について意見交換を行いました。今回のようなテーマでのシンポジウムは全国的にも初めての試みであります。」(「あとがき」より) |