蚕都信州上田の近代

阿部 勇(上田市博物館協議会会長)
井川克彦(日本女子大学教授)
西川武臣(横浜開港資料館副館長) 編

2011年12月刊
A5判・228頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-721-2 C3021
2800円 (税別)
評者:神立春樹氏(『地方史研究』359  2012.10)評者:百瀬敏夫(『年報首都圏史研究』3  2014.03)
長野県上田市を中心とする上田小県(上小)地方の近代を、製糸業・蚕糸業の発展を軸に考察し、併せて昭和期の徴兵制と防空体制についても論究。
幕末から明治期における北信の生糸生産と流通に関する史料・日記を読み込むことによって、近代化の過程を明らかにする共同研究の成果。
【主要目次】
横浜開港前における上田小県地方の製糸業 井川 克彦
  製糸業の勃興と発展/
依田糸と上田商人
 
横浜開港と生糸売込商中居屋重兵衛 西川 武臣
  中居屋と上田藩の藩専売/
抜け荷の集荷と中居屋/
中居屋への営業停止命令/他
 
明治初年における上田藩の贋金問題と紙幣流通 小林 延人
  蚕種・騒擾と贋金問題/
地域通貨の発行/
貨幣流通の実情
 
明治期における上田小県地方蚕糸業の展開 井川 克彦
  器械製糸業勃興期の地域繭生産/
改良座繰運動と製糸経営
 
明治期養蚕法の展開と小県郡 土金 師子
  明治期の蚕品種と飼育法/
共進会申告書にみる上小地方の飼育法
 
上田小県の蚕糸業と三吉米熊 阿部  勇
  長野県属三吉米熊/
明治期の上田小県蚕糸業界/
小県蚕業学校の誕生
 
徴兵制度と兵事主任会議
 −昭和期の上田小県の資料をとおして−
吉良 芳恵
  満州事変期/
日中戦争期/
太平洋戦争期の兵事主任会議
 
上田市の防空体制
 −昭和八年上田市防空演習を中心に−
高橋 未沙
  上田市周辺防空演習/
上田市防空演習の成果
 

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