明治立憲体制と日清・日露 近代史研究叢書19 宇野俊一著 (元千葉県史編さん委員会会長/1928年生まれ) 2012年1月刊 A5判・418頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-720-5 C3321 11800円 (税別) |
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「本書が対象とする時期は、明治憲法が公布された1889(明治22)年前後から、第2次桂内閣が総辞職した1911(明治44)年ころまでである。この始期は、明治藩閥政府が自由民権運動の高揚を圧伏して天皇制を基軸とする、いわゆる明治憲法体制を構築した時期であり、その終期は、日露戦争後の「桂園時代」と総称される政治支配下の諸矛盾が、やがて「憲政擁護・閥族打破」を唱える第一次護憲運動として爆発する、その前史をなす時期にあたる。(中略) 本書が扱う時期は、まさしくそうした日本帝国主義の成立期にあたる。この間、日本は朝鮮・中国に対してなにをしたのかを中心に、日本帝国主義の原像を探ることが本書の課題である。それはまた、戦前には「明治の栄光」の時代と強調され、現在もまたさまざまな形で明治日本のイメージの美化が試みられているが、その時代の実態を多少とも明らかにすることを目指している。」(本書「序章」より) |
【主要目次】 |
序 章 立憲体制の開幕 |