未完の国家構想 宮島誠一郎と近代日本 近代史研究叢書18 友田 昌宏 著 (中央大学兼任講師/1977年生まれ) 2011年10月刊 A5判・548頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-706-9 C3321 9500円 (税別) |
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本書の目的は、米沢藩士 宮島誠一郎(1838-1911)の国家意識の変容過程、国家構想の形成過程を考察しつつ、彼が直面した幕末・明治という時代を、新たな角度から切り取ろうとするものである。宮島は、文久3年(1863)年、藩主上杉斉憲に供奉して上京、以後、幕末の動乱のさなか藩の周旋方として活躍した。維新後は藩政改革に尽力し、明治4年、新政府の左院に出仕、「立国憲議」、内務省設立の建議、台湾出兵反対の建議を提出する。その後、宮内省の官職を歴任、貴族院議員にも勅選され、明治44年に亡くなるが、本書では、明治31年の板垣退助との民権をめぐる対立までを描く。 |
【主要目次】 |
T 藩力の養成 |