石造物が語る中世の佐田岬半島
 運び込まれた各地の石材
  岩田書院ブックレット歴史考古学系H9

市村高男・黒川信義・高嶋賢二 編


2011年8月刊
A5判・122頁・並製本
ISBN978-4-87294-701-4 C1321
1400円 (税別)
2009年9月、佐田岬半島の伊方町で開催されたシンポジウムの記録。
「佐田岬みつけ隊」や、ゴリンサマ(五輪塔)にちなんで名付けたれた「ゴロリンズ」などの市民活動と、最新の研究成果がひとつになる。
「佐田岬半島の各所で確認できた石造物が1400点以上にのぼり、それらは作られた時代もさまざまで、さらに8種類もの石材で作られていて、その石材の産地も西日本各地に広がることが明らかとなった。これまで文献史料にまったく出てこなかったこれらの“物証”は、今後もっと大きな意味を持ってくる」(「あとがき」より)
【主要目次】 
<石造物を調べる>  
中世石造物への誘い 西山 昌孝(摂河泉地域文化研究所)
佐田岬みつけ隊の石造物調査 高嶋 賢二(伊方町立町見郷土館)
<石造物から見た佐田岬半島地域>  
佐田岬半島の石造物を概観する 黒川 信義(伊方町文化財保護審議委員)
保内地区の石造物を探る 土居 聡朋(愛媛県歴史文化博物館)
伊予の白石で造られた石造物 黒川 信義
伊予の白石製層塔考 海邉 博史(善通寺市教育委員会)
<各地から来た石造物>  
大分県から来た石造物 原田 昭一(大分県教育庁埋文センター)
山口県から来た石造物 内田 大輔(奈良大学)
香川県から来た石造物 松田朝由(香川県大川広域行政組合)
兵庫県から来た石造物 西山 昌孝
<佐田岬半島について考える>
海から見た佐田岬半島の歴史 市村 高男(高知大学)

ご注文へTOPEへ