著者の年来の研究テーマである念仏芸能に関する論考をまとめる。
序章には、近年の念仏芸能研究の論点として、2編の書き下ろし論考を収める。
そして第1編には「空也・空也聖と、念仏芸能・施茶との関わり」として、伝承のなかの空也像、空也聖の勧進活動、信仰のなかの芸能、の3編の論考を収め、つづく第2編には「風流系民俗芸能にみられる勧進聖と御霊信仰」として、風流太鼓踊りのなかの勧進聖、風流系盆踊りにおける浄瑠璃と歌舞伎の影響、の2編を収録する。
巻末には、「踊り念仏・空也・一遍に関する文献一覧」(20頁) を付す。 |
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【主要目次】 |
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序 章 |
近年の念仏芸能研究の論点 |
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念仏芸能にみられる供養と風流/
一遍聖絵のなかの「くみ」の地と龍の宗教性 |
第1編 |
空也・空也聖と、念仏芸能・施茶との関わり |
第1章 |
伝承のなかの空也像
−霊験教化譚、能「愛宕空也」、踊り念仏、狂言「鉢叩き」、大福茶など− |
第2章 |
空也聖の勧進活動 −茶・踊り念仏など− |
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六波羅蜜寺の踊躍念仏と大福茶/
空也堂の踊躍念仏と王服茶/
茶と踊り歌 |
第3章 |
信仰のなかの芸能 −踊り念仏と風流−
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空也・一遍の踊り念仏/
瓢箪と踊り念仏/
風流 |
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第2編 |
風流系民俗芸能にみられる勧進聖と御霊信仰 |
第1章 |
風流太鼓踊りのなかの勧進聖
−播磨・但馬地方の民俗芸能と新発意役を中心に− |
第2章 |
風流系盆踊りにおける浄瑠璃と歌舞伎の影響
−口説音頭「鈴木主水」「宮城野信夫」を中心に− |
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踊り念仏・空也・一遍に関する文献一覧 |
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