踊り念仏の風流化と勧進聖

大森 惠子 著
(日本宗教民俗文化史総合研究会代表/1948年生まれ)

2011年7月刊
B6判・250頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-693-2 C3039
3000円 (税別)
著者の年来の研究テーマである念仏芸能に関する論考をまとめる。
序章には、近年の念仏芸能研究の論点として、2編の書き下ろし論考を収める。
そして第1編には「空也・空也聖と、念仏芸能・施茶との関わり」として、伝承のなかの空也像、空也聖の勧進活動、信仰のなかの芸能、の3編の論考を収め、つづく第2編には「風流系民俗芸能にみられる勧進聖と御霊信仰」として、風流太鼓踊りのなかの勧進聖、風流系盆踊りにおける浄瑠璃と歌舞伎の影響、の2編を収録する。
巻末には、「踊り念仏・空也・一遍に関する文献一覧」(20頁) を付す。
【主要目次】
序 章 近年の念仏芸能研究の論点
   念仏芸能にみられる供養と風流/
 一遍聖絵のなかの「くみ」の地と龍の宗教性
第1編 空也・空也聖と、念仏芸能・施茶との関わり
第1章 伝承のなかの空也像
 −霊験教化譚、能「愛宕空也」、踊り念仏、狂言「鉢叩き」、大福茶など−
第2章 空也聖の勧進活動 −茶・踊り念仏など−
   六波羅蜜寺の踊躍念仏と大福茶/
 空也堂の踊躍念仏と王服茶/
 茶と踊り歌
第3章 信仰のなかの芸能 −踊り念仏と風流−
   空也・一遍の踊り念仏/
 瓢箪と踊り念仏/
 風流
第2編 風流系民俗芸能にみられる勧進聖と御霊信仰
第1章 風流太鼓踊りのなかの勧進聖
 −播磨・但馬地方の民俗芸能と新発意役を中心に−
第2章 風流系盆踊りにおける浄瑠璃と歌舞伎の影響
 −口説音頭「鈴木主水」「宮城野信夫」を中心に−
踊り念仏・空也・一遍に関する文献一覧
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