人界・他界の接点に生起するさまざまの異怪の伝えに関連して、日本人が抱き来った神話的宇宙観・世界観を問う。文献・口承資料に現れた異怪譚を素材に、モチーフを解析する。 |
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【主要目次】 |
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■上巻 文献資料篇 362頁・8900円(税別) 品切れ |
ISBN978-4-87294-686-4 C3039 |
第1章 |
道命と和泉式部の伝承
―両者の交会と下品の神の出現とをめぐって― |
第2章 |
源光の伝承―偽仏の看破をめぐって― |
第3章 |
永超の伝承―魚食と疫神の出現とをめぐって― |
第4章 |
智海の伝承―病者との法談をめぐって― |
第5章 |
禅珍内供の伝承―異形の鼻をめぐって― |
第6章 |
真髪成村の伝承―小男の学生との闘争をめぐって― |
第7章 |
菅原道真の伝承―魔軍の空中飛翔をめぐって― |
第8章 |
久米仙の伝承
―女人との邂逅による堕落をめぐって― |
第9章 |
鯉と鰐との闘争の伝承
―琵琶湖の覇権争奪をめぐって― |
第10章 |
俵藤太秀郷の伝承
―琵琶湖の龍宮入りをめぐって― |
第11章 |
白井の君の伝承―井中の龍宮をめぐって― |
第12章 |
三條東洞院鬼殿の伝承
―雷神による武人蹴殺と怨霊の生成とをめぐって― |
第13章 |
道公の伝承―沙門による道祖神の救済をめぐって― |
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■下巻 口承資料篇 346頁・8900円(税別) 品切れ |
ISBN978-4-87294-687-1 C3039 |
第1章 |
「狐のお産」の伝承―愛知県西尾市の事例をめぐって― |
第2章 |
「消えた新妻」の伝承―パリの事例を中心に― |
第3章 |
「石像の血」の伝承(1)
―九州各地の事例を中心に― |
第4章 |
「石像の血」の伝承(2)
―静岡県浜名郡新居町今切の事例をめぐって― |
第5章 |
「石像の血」の伝承(3)
―青森県東津軽郡今別町の事例をめぐって― |
第6章 |
人魚と海嘯の伝承―沖縄県宮古島の事例をめぐって― |
第7章 |
月の中の一本足の人(1)
―他民族伝承との関連その他― |
第8章 |
月の中の一本足の人(2)
―鹿児島県沖永良部島の伝承を中心に― |
第9章 |
月へ昇る猟人と犬―他民族伝承との関連その他― |
第10章 |
天空の井戸 天空の柿
―徳島県宿毛市沖ノ島の事例を中心に― |
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