近代日本 もうひとつの対中政策
−1868〜1931年の「満蒙」進出論−

何為民著
(中国北京航北海学院教師/1964年モンゴル生まれ)

2011年3月刊
A5判・268頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-675-8 C3021
3200円 (税別)
1868年の明治維新から、1931年の柳条湖事件以降の「満蒙」の軍事占領までの期間を、「満蒙」進出政策の立案過程を中心に考察し、進出論の世論形成を跡付け、近代日本の対中国政策が、「満蒙」と中国本土とを区別してたてられていたことを明らかにする。
【主要目次】
 序章 本論文の目的と方法
第1部 「満蒙」進出の世論形成と展開
 第1章 近代日本の対中国認識の変化と「満洲」進出論(1868〜1911年)
   日清戦争時期の中国認識/
 近代日本における海外進出表現/
 「満洲」進出の論理
 第2章 黒龍会と「満洲」進出
   黒龍会の設立と「満洲」進出/
 「満洲」における黒龍会の活動
 第3章 「満蒙」進出論の展開(1912〜1931年)
   大正期の中国認識と「満蒙」進出論/
 「満蒙」進出論の変化
 第4章 近代日本における社会格差と「満蒙」進出(1868〜1931)
   第一次世界大戦前後日本経済の発展/
 社会格差と「人口過剰」
第2部 「満蒙」進出の過程
 第1章 清国侵略政策とその挫折(1868〜1906年)
   清国政策の形成/
 清国侵略策の挫折とロシアの極東拡張政策
 第2章 「満洲」進出から「満蒙」進出へ(1907〜1916年)
   「満洲」特殊権益をめぐる日露交渉/
 外モンゴル独立の撤回と日本の「満蒙」政策/
大隈内閣の「満蒙」進出政策
 第3章 日本の「満蒙」進出の展開と挫折
   日本の「満蒙」進出/
 日貨排斥運動と日本の商工業の保護
 第4章 大隈内閣後の「満蒙」政策(1917〜1931年)
   寺内・原内閣の「満蒙」政策/
 ロシア革命と日本の「満蒙」特殊権益/
 「満蒙」特殊権益と列強
 終章 「満蒙」進出から侵略へ

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