身延山信仰の形成と伝播

望月 真澄 著
(身延山大学教授/1958年生まれ)

2011年1月刊
A5判・336頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-669-7 C3015
7900円 (税別)
評者:時枝務氏(『山岳修験』51  2013.3)
「本書の研究テーマは、身延山信仰の形成過程とその伝播の状況を明らかにすることにある。身延山久遠寺が法華信仰の根本霊場として成立し、展開していく過程の中で、身延山内や各地に伝わる信仰関係資料を分析することにより、身延山信仰の形態と信仰の拡がりについて論じていくものである。その検討素材として、霊場(寺院・霊跡)、道(参詣道)、人(僧侶・信徒)をキーワードに身延山信仰の構造について解明していくことにしたい。」(本書「序章」より)
【主要目次】
 序章 本書の研究視角
第1部 身延山信仰の形成過程
 第1章 身延山の概観
 第2章 身延山の霊場化
 第3章 近世中期の身延山と霊場の形成
 第4章 上の山丈六堂釈迦像胎内文書にみる身延山の信仰圏
第2部 身延山信仰の伝播
 第1章 甲斐国の身延山信仰
 補論1 甲斐と駿河を結ぶ道
 第2章 江戸の身延山信仰
 補論2 江戸におけ七面大明神像の勧請と身延山への参詣
 第3章 近世武家の身延山代参行動
 ―遠野南部家の事例―
 第4章 近世名主の身延山信仰
 ―東海道蒲原宿渡辺家の事例(1)―
 補論3 近世名主の法華信仰
 ―東海道蒲原宿渡辺家の事例(2)―
第3部 七面山信仰の伝播
 第1章 七面山「うつし霊場」の成立
 第2章 地域における七面山「うつし霊場」と分社の成立
 第3章 七面山と参詣道
 付章 身延山の参詣記と紀行文関係資料
 終章 身延山信仰の構造

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