死者と生者の民俗誌
 ―韓国・珍島 巫女の世界―

川上 新二 著
(駒澤大学非常勤講師/1962年生まれ)

2011年3月刊
A5判・本文252頁+口絵6頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-668-0 C3039
5900円 (税別)
本書は、韓半島南部の珍島の巫俗について、民俗宗教の視点から考察したものである。
これまで世襲巫を中心に進められてきた従来の調査研究の成果に加え、もうひとつのタイプの巫女(みこ)である降神巫に焦点をあてる。
そのため、珍島の人々と巫女とが具体的に関わる現場である巫儀の事例を多く取り上げ、そこで展開される生者と死者の関わりに注目しながら、珍島巫俗の具体像を明らかにする。
【主要目次】
序 章  
第1章 回顧談を通してみた降神巫の成巫過程
第2章 降神巫の憑依霊
第3章 成巫に至っていない人々
第4章 世襲巫と死者憑依
第5章 降神巫による巫儀と依頼者への死者憑依
 ―依頼者の視点から―
第6章 巫儀での降神巫への死者憑依
 ―口寄せの現場を中心に―
第7章 巫儀で祀られる死者(1)
 ―安定している死者―
第8章 巫儀で祀られる死者(2)
 ―雑神としての死者、祖先と雑神の境界にある死者―
第9章 円仏教で祀られる死者
第10章 ソウルで成巫した降神巫の憑依霊
 ―憑依霊に関する珍島とソウルの比較―
第11章 ソウルで成巫した降神巫の巫儀
終章  

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