近世・近代における地域社会の展開


和泉 清司 編
(高崎経済大学名誉教授/1944年生まれ)

2010年5月刊
A5判・468頁・上製本・カバー装
IISBN978-4-87294-619-2 C3021
14800円 (税別)
編者の高崎経済大学の同僚や教え子たちによる、関東中心の地域史研究。
【主要目次】
近世前期における知行領主と地域
 ―正保・慶安期を中心に―
和泉 清司
  郷帳を中心に、国郡別の郷村高とその支配領主の知行地の実態を明らかにする。  
秀吉死後の権力闘争と会津征討 水野 伍貴
  家康の会津征討には関ヶ原役を誘発させる意図がなかったとする。  
関東譜代大名の藩領形成と展開 堤  克政
  個別藩ごと、大名の交代ごとに、城付領と飛地の展開過程を詳細に分析。  
近世後期における主要街道の飛脚取次所 巻島  隆
  ―定飛脚問屋「京屋」のネットワーク―  
箱館奉行所の形成過程
 ―奉行所の機能と吏員任用の論理―
佐藤 匠
  安政年間、奉行所の設置から蝦夷地の分領化までの組織化と、その機能。  
群馬県の成立と県庁移転問題 岡部 敏和
  政府との関係、地元住民との関係から、高崎→前橋の県庁移転問題を考察。  
明治の地方編制における郡の再編成と町村合併 齊藤 忠光
  府県と市町村の間にある明治期の「郡」の区域について、その役割を見る。  
蚕種検査規則施行期における地方庁の蚕種検査
 ―群馬県の事例を中心に―
江崎 哲史
  蚕病対策としての蚕種検査規則の公布と、検査体制の実情。  
岡部栄信と組合製糸甘楽社 岡部 保信
  群馬県の組合製糸「甘楽社」の動向と、その副社長の岡部栄信との関わり。  
近代移行期における森林管理の変遷過程
 ―上野国山中領を中心に―
酒井 重年
  近世の幕府による森林管理と、明治初期における森林管理の状況を分析。  
「職人」および「工芸」概念の歴史的変遷と職人の再定義 市川 祐樹
  明治20年代に一応の形成をみた「工芸」の担い手としての「職人」。  
生糸直輸出奨励法に関する一考察 富澤 一弘
  ― 『日本蚕糸業史』『開港と生糸貿易』関連記事の原史料について―  
付:和泉清司 業績目録  

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