一遍聖とアシジの聖フランシスコ


高野 修 著
(時宗宗学林講師/1935年生まれ)

2009年9月刊
B6判・112頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-576-8 C0014
1000円(税別) 品切れ
時宗宗学林の講師として、数多くの時宗関係書籍を著述・編集してきた著者は、敬虔なカトリック信徒でもある。
時宗の宗祖・一遍聖(1239-1289)と、アシジの聖フランシスコ(1182-1226)の 生涯・思想や、その回心(えしん)と回心(メタノイア)などを比較して見ることによって、仏教とキリスト教の違いや共通性をあきらかにする。
記述は、できるだけ専門的な内容と用語を避け、平易に述べる。
「私が二人について共感を持ったのは、フランシスコの求めた「福音的清貧」と、一遍の「自己放棄」についてであった。フランシスコの信仰は聖書の言葉を忠実に実行することであり、それは「キリスト模倣」の生き方に他ならないことに気がついたことによります。そして、その生涯は、鎌倉時代に法然・親鸞に続いて現れた一遍と、宗教的体験と人間の生きざまがよく似ていることに驚かされたのです。」(本書「はじめに」より)
【主要目次】

【主要目次】
フランシスコと一遍の生い立ち
フランシスコと一遍の青少年時代
フランシスコの回心(メタノイア)と一遍の回心(えしん)
フランシスコと一遍の思想
フランシスコの会則・遺言と 一遍の制誡・遺言
「小さき兄弟会」と「時衆」の教団化
フランシスコと一遍の女性観
フランシスコと一遍の死
仏教とキリスト教
付:関係年表・文献目録

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