大坪流馬術書 全2冊
岩田書院 影印叢刊FG

小泉 吉永 編
(法政大学講師/1959年生まれ)

2008年6月刊
A5判・上382頁・下342頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-511-9/512-6 C3321
各6900円 (税別)

石井弁三氏所蔵「大坪流馬術書(仮称)」全16冊(正徳5年<1715>写)を影印版で収録。
大坪流は、本邦馬術四大古流の一つで、室町〜江戸期の将軍や諸藩の支持を得て盛行し、明治期まで五百年以上続いた和式馬術最大の流派である。
本書は、元和〜寛永期に大坪流を極めた村尾良継によって整理されたものを、良継から免許皆伝が許された下村忠辰が書写したもので、初代道禅(1324-1407)ほか述作の「幸秀論之巻」から「桐壺巻」までを収める。織茂幸次郎『大坪流全相伝』(翻刻・謄写版)の底本(文政2年<1819>)に未収の書目*を含む、100年以上古く体系的な大坪流馬術書の決定版。
【収録内容】 
【上巻:収録書目】
幸秀論之巻 大坪流初代道禅(慶秀)・二代永幸の馬術論。基本的な乗馬法を説く。
底解巻 調教や操馬術に関する奥義。
撰極巻 基本乗御と調教。
手綱歌巻 手綱操作法の要点を和歌に詠んで暗誦用としたもの。
息合巻* 馬の息間(馬の息づかいや呼吸)についての伝書。
縄之巻 縄や手綱を用いた癖馬の矯正法について図解付きで説明。
場乗巻 貴人の前で乗馬を披露する場合の故実や作法。
強弱之巻 口向き(手綱をとった時の感触)の強弱について。
絵図巻 矯正のための乗馬法や、癖馬に用いる馬具などを図解。
雲霞集(上中)* 上巻は馬術全般に関し、中巻は乗御や調教の基本に関し体系的に説く。

【下巻:収録書目】
雲霞集(下)* 下巻は手綱・鞭・鞍などの乗馬法や矯正法を数多く載せる。
善御賦巻* 和漢の故事や先哲の諸説を引いて馬術の心得を諭す。
陰陽空巻 調教に関する事柄。
活套巻 大坪流の伝書から抜粋して童蒙子弟に馬術の要領を示す。
桐壺巻* 馬術の要としての手綱に関する秘術。
解説:小泉吉永
【翻刻編と、別冊「馬療弁解」を続刊予定】

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