家族社会学へのいざない

清水 浩昭 編著
(日本大学教授/1943年生まれ)

2008年4月刊
A5判・164頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-499-0 C0030 \1800E
1800 (税別)

2010年4月*2刷出来
2014年8月*3刷出来


入門篇では、家族について学ぶ意義、家族社会学が対象とする領域を明示するとともに、研究方法と研究成果を評価するガイドラインにも触れている。次の基礎篇では、家族構造の意義と分析枠組みについて述べ、この分析枠組みを踏まえて夫婦関係と親子関係に焦点をあてた検討を行い、その分析から析出された成果を提示した。応用篇では、人生の諸段階に見え隠れする家族構造の影響を、日本の事例を中心にして考察するとともに、中国と韓国との比較分析も試みた。このように本書は、家族の全体状況について言及するのではなく、二つの家族構造、つまり親子関係、夫婦関係のいずれが当該社会の原理となっているかを検討し、二つの原理が人生の諸段階に、どのように投影しているかを検討した。

【主要目次】 

入門篇
序 章 家族社会学の研究対象
第1章 家族研究の意義
第2章 家族社会学の成立と展開
第3章 家族分析に必要な基礎知識
第4章 研究成果の理解と評価に関わるガイドライン
基礎篇
第5章 家族構造論
第6章 夫婦関係の諸相
第7章 親子関係の諸相
第8章 家族構造の変化
応用篇
第9章 未婚化・晩婚化の進展と夫婦関係の形成(工藤 豪)
第10章 夫婦間の親族呼称(三國隆子)
第11章 団塊ジュニア世代の親子関係(中尾暢見)
第12章 認知症高齢者における親子関係(菊池真弓)
第13章 中国における老親扶養(張 燕妹)
第14章 韓国高齢者の居住形態(安 勝煕)


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