中世東国武士団と宗教文化 中世史研究叢書H 萩原 龍夫 著 (元 明治大学教授/1916-1985) 2007年1月刊 A5判・444頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-448-8 9500円 (税別) |
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著者生前の主著『中世祭祀組織の研究』(吉川弘文館、1962、増補版 1975)、『神々と村落』(弘文堂、1978)、『巫女と仏教史』(吉川弘文館、1983)に未収の論文を収録。
調査地を歩き、観察を重ね、聞き書きをとり、比較し、仮説を構築するというこの研究のスタイルは、フィールドワークと呼ばれるものであり、著者の終生変わりない姿であった。 本書には、第T部「中世の地方文化」として、総論的な論文を収め、第U部「中世東国の武士団」として、北条氏・江戸氏などに関する論考を収録する。 そして第V部「中世東国の宗教文化」には、曹洞宗・一向宗、熊野信仰・二荒山信仰などの修験、山王信仰・稲荷信仰などの庶民信仰、等に関する論考を収録する。 |
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【収録内容】 | |
T 中世の地方文化 | |
中世における地方文化/中世の社寺 | |
U 中世東国の武士団 | |
関東の動乱と後北条氏の活動/後北条氏の葛西地域支配について/ 後北条氏の文化/豊前氏と後北条氏/吉田神道と後北条氏/ 武蔵江戸氏研究の成果と課題/ 戦国期の下総飯沼周辺/中世の赤塚郷と庄氏の活動 |
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V 中世東国の宗教文化 | |
中世利根川文化圏と宗教/利根川中流地方における曹洞宗の発展/ 曹洞宗の発展と越谷/ 下総総寧寺と下野大中寺−著名禅宗寺院の謎とその解明―/ 中世下総地方の一向宗/ 道興准后の生涯と信仰/廻国雑記と東国の熊野信仰/ 武蔵国中世修験その特色と消長/下野二荒山信仰について/ 武蔵国における山王信仰/江戸の稲荷/武蔵野の祭り |
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萩原龍夫 年譜・著作目録/索引 | |