藤原仲麻呂政権とその時代 木本 好信 編 (前 甲子園短期大学学長/1950年生まれ) 2013年5月刊 B6判・245頁・並製本・カバー装 ISBN978-4-87294-088-6 C3021 品切れ 史聚会:発行 岩田書院:発売 |
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いま、ようやく戦前の皇国史観の残滓を払拭して、『続日本紀』を史料批判することによって、客観的に仲麻呂の実像を追究し、正当に評価する時代になった。 この視点に立脚して、藤原仲麻呂政権の様相とその政策をとおして、藤原仲麻呂という奈良時代の政治家の実像に迫る。 8世紀中頃の政治を領導した藤原仲麻呂とその政策の実相、大学寮改革や算術などの学術政策、対蝦夷にはじまる東北政策、遣唐使派遣や官号改易・四字年号の唐風政策などの諸政策の検討をはじめ、万葉集所収歌から人間性に迫る論文など、藤原仲麻呂とその製作の実態について、いずれも従来のイメージを払拭して新たな実像を提示する。 機関誌『史聚』掲載論文の再録と、書き下ろし論考とで構成。 |
【主要目次】 |
藤原仲麻呂政権下の一史料 −多賀城碑小考− 荊木 美行 |