旅する民間宗教者
−歓待と忌避のはざまに生きて−

西海 賢二 著
(古橋懐古館館長/1951年生まれ)


2017年3月刊
四六判・198頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-990-0 C3021
2600円 (税別)
かつては、木食・遍路・修験者・陰陽師・御師・六部など、様々な人が村にやって来た。
彼ら村に入り来る民間宗教者(宗教的職能者)と、彼らを迎えた村びとたち。
彼らは村びとから、歓待されつつも、忌避される対象でもあった。
しかし、その村びとたちは講を組織し、彼らに導かれ霊地に参詣し、遊山もするのである。
本書は、そのような民間宗教者と庶民の具体像を明らかにしようとする。
【主要目次】

第一章 近世の木食僧
 木食観海 ―勧進と聖のはざまで―
 木喰行道 ―微笑仏の聖―
 木食観正 ―逃亡者としての旅
 木食仏海 ―渚の聖―
 菅江真澄と木食

第二章 村に入り来る民間宗教者
 霊域を求めた民間宗教者たち
 村に入り来る宗教的職能者 ―御師を中心にして―
 陰陽師指田摂津藤詮の旅

第三章 庶民の霊地参詣と遊山
 羽黒修験道と飯豊山信仰
  ―道中日記が活写するみちのくの山岳信仰―
 善光寺道中日記を読む
 武蔵野の戸隠講 ―江戸期農民の雨乞信仰―
 旧跡巡拝
 奥州からの霊地参詣
  ―富士・西国は、憧れの地、情報収集の地なのか―
 四国遍路・修験者の、文化・情報・技術交流
  ―四国と南九州との関連から―
 東海道小田原周辺の練り歩き
  ―女たちの盆踊りを中心に―

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