芸能伝承論
-伝統芸能・民俗芸能における演者と系譜-

高久タカヒサ マイ
(國學院大学研究開発推進機構客員研究員)


2017年2月刊
A5判・398頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-983-2 C3039
8000円 (税別)
「芸能の伝承には、その演者が自ら伝承する芸の来歴を示す系譜伝承が存在している。その系譜伝承が制度として形づくられたのが、家元制度である。この家元制度は、いわゆる伝統芸能において形成されているが、民俗芸能においても「…流」「…の家元」などの名で、芸の系譜が表現されている。本研究は、こうした系譜伝承の具体的な内容を明らかにし、このことが芸を伝承する上で、どのような機能を果たしているかを検討し、系譜伝承の意義を問うものである。」(終章より)
一中節・邦楽囃子方の家元、八王子市の祭り囃子、鹿角市の花輪ばやしや金沢の芸妓たちの芸ごとなどの事例をもとに、芸能を伝承する側の視点から捉え、最後に民俗芸能における個と集団をとりあげ、折口信夫の「藝術論」を見直す。
【主要目次】

序 章 本書の主題と先行研究

第一編 「家元」と芸能の伝承

第一章 一中節・邦楽囃子方の家元

第二章 獅子舞の家元

第二編 祭囃子の伝播と流派

第一章 東京都における祭囃子の広がり

第二章 東京都八王子市の祭囃子

第三編 芸能の伝授と系譜

第一章 特化された楽奏者 ―花輪ばやしと「芸人」―

第二章 金沢の茶屋街を支える芸の系譜

第四編 民俗芸能における個と集団

第一章 折口信夫の「芸術」観

第二章 「顔」をもつ演者

終 章 結論と今後の課題

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