農山漁村の生業環境と祭祀習俗・他界観 紀州日高地方の民俗世界 裏 直記 著 (帝塚山大学非常勤講師/1982年生まれ) 2016年7月刊 A5判・492頁・上製本・カバー装 ISBN978-4-86602-967-2 C3039 12800円 (税別) |
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南紀における民俗学的研究は、北の高野山麓、南の熊野地方に限定された空白地帯である。ことに日高郡と呼ばれる西牟婁・東牟婁両郡の北部に位置している広大な郡域は、西は太平洋に面し、東は紀伊山地に連なる紀伊半島中心部までに及んでいて、農山漁村をすべて包括しており、調査研究材料の場としては申し分のない地域である。 本書は、地元出身の著者により、農山漁村における生業文化および村落構成、共同体としての結束と信仰形態を歴史民俗学的に把握し、その体系を多角的に考察した成果。 |
【主要目次】 |
序 論 生業環境と祭祀習俗研究の視角 |