徳川権力と海上軍事
戦国史研究叢書15

小川 雄 著
(日本大学非常勤講師/1979年生まれ)


2016年9月刊
A5判・396頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-965-8 C3321
8000円 (税別)
評者:長屋隆幸(『織豊期研究』19  pp102-110  2017.10)評者:柴裕之(『日本歴史』834  pp99-101  2018.02)評者:小林輝久彦(『古文書研究』86  pp141-143  2018.12)
本書の目的は、徳川権力を中心として、16世紀後期・17世紀前期の海上軍事を検証することにある。徳川氏は三河の国衆から始まり、戦国大名・豊臣大名としての段階を経て、列島規模の政権を担うに至った希有な権力体であった。このような徳川氏の、戦国から近世初期までの水軍とその編成・運用をめぐる諸相を、「海上軍事」としてトータルに捉える。
【主要目次】

序 章 徳川権力の海上軍事をめぐる課題
      −16世紀後期・17世紀前期を中心に−

第1部 戦国期東海地域の大名権力と海上軍事
第1章 駿河今川氏の海上軍事
第2章 甲斐武田氏の海上軍事
第3章 武田氏の駿河領国化と海賊衆
付 論 武田氏海賊衆における向井氏の動向
第4章 尾張織田氏の海上軍事と九鬼嘉隆

第2部 徳川権力の海上軍事と伊勢海地域・瀬戸内地域
第5章 徳川権力の海上軍事と知多千賀氏
第6章 徳川権力の海上軍事と幡豆小笠原氏
第7章 徳川権力と戸川達安

第3部 十七世紀以降の徳川権力の海上軍事と国際外交
第8章 徳川権力の海上軍事と大坂船手小浜氏
第9章 徳川将軍家の海上軍事と船手頭石川政次
第10章 慶長年間の浦賀貿易の実態
付 論 岡本大八事件試論

終 章 徳川権力の変遷と海上軍事
索 引

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